半田の赤レンガ
私が副委員長を務める振興環境委員会の県内調査で、半田の赤レンガを訪れました。
改修を終え、昨年7月にリニューアルしたばかりです。
改修費用が22億円と高額になったそうですが、
レンガ積みを貫通する縦穴を空けて鉄筋を通すという、
外からは見えない耐震補強を施したためとのこと。
リニューアル初年度ということもあり、来場者の推移は順調だが、
リピーターを創っていくことが今後の課題ということでした。
来場の中心層は、シニア女性。
特にカブトビールを懐かしむ世代が多いとのことです。
売店には、復刻版のカブトビールも販売されています。
「ここでビアガーデンやったら楽しそうだ」という意見も聞かれました。
また、指定管理者には、JTBプロモーションが入っており、
JTBのノウハウを活かした団体誘客や、
地元のモノにこだわったマルシェも開催。
「マルシェでは、大変多くの方から出品希望の話を頂く。
でも、ここではコンセプトに合致していることと、
将来的に通常販売できる商品に育って欲しいと思う品を厳選している。
行政がやるならば公平性を一番大切にするのかもしれないが、
誰でも何でも出品できるマルシェは既に幾つもあり、集客の魅力には繋がらない。」
というお話で、
「民間活力の導入」って、自由裁量を持った、こういう事だなと感じます。
この赤レンガ建物は、カブトビールの醸造施設として明治期に建てられたもの。
半田でいつも感じるのは、中埜家(盛田家)の企業スピリットの凄さ。
このカブトビールもそうです。
後発ながら、北海道のサッポロ、大阪のアサヒ、横浜のキリン、東京のエビスと並ぶ、
5大メーカーのひとつに育つまでに。
中部の航空産業を描いた宮崎アニメの「風立ちぬ」に登場したことからも再び話題になりました。