木から水素を精製する

Posted by nakane on 29th 1月 2016

 

今回の調査で興味を持っていた一つに、木から水素を精製する実証実験があります。

高温の水蒸気に木の粉末(おが粉)を投入すると、気化して可燃性ガスになります。

このガスから水素を作り出すというプラントのお話をお伺いしました。

 

結果から先に言えば、商業稼動につなげられず終了となったとのこと。

理論値とは異なり、冷却装置にタールが付着し、

思うような生産稼動ができなかったそうです。

日本では、リグニンを多く含む針葉樹を中心に計画するので、

広葉樹を中心とした海外事例の数値とは異なるのかも知れませんね。

という意見交換をしました。

 

森林資源を端財や切りクズまで全て使い切ろうとすると、

集成材やパーティクルボードを生産できるまでの原料確保に

全国規模での木材加工の集約化が必要となってきます。

林産地での新産業の可能性に期待をしていたのですが・・・。

 

11月

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