林業の視察
額田林業クラブさんのご好意で、林業(山)の現場を見せていただきました。
まずは、木の駅プロジェクトの貯木場。
個人名の木札がある場所に、間伐材などが持ち込まれます。
この木は地域通貨に交換され、地域経済が循環する一助となります。
訪れた際も、持ち込まれた間伐材をトラックから降ろしておられました。
※ 木の駅プロジェクトについては、こちらのサイトで ↓ ↓
http://kinoeki.org/modules/waffle0/index.php?t_m=ddcommon_view&id=32&t_dd=waffle0_data1
つづいては、山林の中へ。
見慣れてしまった切り捨て間伐の風景を進みます。
もったいないな・・・と思いますが、
市場に出して1本100円の利益という話しを聞くと、
社会のいびつさを感じるところです。
木の駅へ出すのも、この歳になっちゃぁ・・・、腰が痛くて・・・など、
「若い力」を必要としている現状も感じます。
2年前に訪れた時と少しだけ風景が変わってきているところもあります。
地面が笹で被われている箇所がいくつもあります。
間伐により、以前は裸地だったところが、
多層林へと変化してきていることを実感しました。
写真は、山崩れをした箇所の治山事業。
2年前は工事中だった場所です。
工事にかかったお金を、山が崩れる前に使ってくれたら良かったのに・・・
というつぶやきは本音のところなのかもしれません。
愛知県では来年度から、循環型林業として、
伐採適齢期を迎えている人工林を皆伐し、
花粉量の少ない苗木を植樹していく事業を行っていきます。
私の疑問を山主の皆さんに聞いてみました。
樹齢50年で皆伐するのが良いか、100年木に育てる木を残した三層林にした方が良いかと。
お答えは、
長い時間がかかって育つ木が伐られる時のことは分からない。
生計からはその通りでした。
その他、心に残った皆さんの言葉をつづっておきます。
「50年かけて育ったスギより、1年の自然薯の方が高く売れるんだで。」
「山の上半分は自然林(広葉樹)、植林(針葉樹)はその(栄養が来る)下でと言った
昔の人は正しかったと思う。山のてっぺんまで国策で植林したのは良かったのか疑問だ。」
「20年前、ドイツが林道(作業道)に力を入れた時、バカにした論調が多かったが、今は木材輸出国。
木材資源に溢れる日本が木材を輸入に頼っていることが世界から笑われている。」