あいちトリエンナーレ 豊橋会場
今回の報告は豊橋。
あいちトリエンナーレ2016の会場は、名古屋・岡崎・豊橋。
名鉄本線の沿線としてパッケージできますが、岡崎と豊橋を1日で見るのは無理です。
心に余裕をもって、1日づつの時間をとられての鑑賞が良いかと存じます。
そう思うと、都市の歴史や観光スポット、地元めしなど、
一日を楽しみ尽くすサブメニューを提供している公式ガイドブックのスゴさに気づかされます。
豊橋まちなかの主会場は、駅前大通りの開発ビルと、その裏にある水上ビル。
ノスタルジックな香りを残す雰囲気が、作家さんの創作意欲をくすぐるのでしょうか。
開発ビルの隣は、天皇陛下が皇太子時代に立ち寄られた旧グランドホテル、向かいは旧丸栄。
戦後の闇市を発祥とする水上ビルは、水路上につくられた建替え不可の特殊建築物です。
まずは、開発ビル。
10階までエレベーターで上がり、各アーティストさんの作品を鑑賞しながら降りてくるしつらえ。
写真・動画の撮影条件が、作家さんによって異なっています。
入口スタッフさんへの確認をぜひお願いいたします。
はざまビル大場の作品。
水上ビルの各スペースで展開される作品群。
下の写真は、文鳥などの小鳥が建物を自由に飛び回る表現です。
すぐ近くにある、鳩に占拠された旧商店がモチーフなのか、
少し前に問題化された、駅前街路樹のムクドリ被害をモチーフとして扱っているのか・・・、
社会問題への直接的なアンチテーゼ作品なのか心配になってしまった空間です。
展示物に触れることを前提とした作品もあります。
このあたりでは、子ども連れのグループさんと一緒に見て回るタイミングでした。
子どものとても正直な反応と発言(何だこりゃ、(映像表現に)耳が痛くなりそう、等)を、
お父さんが、ウンウンと肯定的に受け止めながら、
子どもの感性をどんどん引き出していく会話があり、親としてスゲー!!と感嘆。
もしかして、美術の先生の家族だったのでしょうか??
新しくできた芸術劇場PLAT。
ここでもネット・プロジェクトが展開されています。
私も結ばせていただきました。
豊橋・岡崎・名古屋の3会場でつくられたネットが、最終週に集まって作品としての完成をみるのだそうです。